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塚越FP社労士事務所 代表 塚越一央

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社員がコロナ感染 さあどうする?

コロナ対応は事前準備が大切

 もしも、あなたの会社で社員が新型コロナウィルスに感染し
たら、総務担当のあなたはどうしますか。まず考えなければな
らないことは、感染をこれ以上拡大させないことです。
 あなたの会社では、既に感染防止のために、朝の検温やマス
クの着用、ソーシャルディスタンスにテレワークなど、様々な
対策を実施しているかと思います。その中でも、感染者あるい
は体調不良者が出てしまった場合に、どのような対応をしたら
良いのか、その対処方法をアドバイスいたします。

1.体調不良者はすぐに自宅待機

 社員が発熱などの風邪の症状があったり、発熱がなくても体調不良を訴えた場合には、すぐに自宅
 待機するように命じま
しょう。また、勤務中に発熱した場合には、マスクを着用させて、すぐに帰宅
 するように促しましょう。そして、そのように対応することを社内のルールとして文書化して、社員
 全員に周知徹底させておくことが大切です。


2.PCR検査の実施

 体調不良者が息苦しさ(呼吸困難)や強いだるさ(倦怠感)、高熱などの症状があったり、高齢者や
 基礎疾患(心血管疾患、循環器疾患、糖尿病、高血圧、高脂血症、がん)があり重症化し易い方で、
 発熱や咳などの軽い風邪の症状があったり、軽い風邪の症状が長く続く場合には、最寄りの保健所の
 「発熱・帰国者・接触者相談センター」に問い合わせをして、必要であればPCR検査を受診させま
 しょう。

3.感染発生を社長に報告

 コロナの感染が明らかになった場合には、すぐに上司あるいは危機管理担当の総務部に報告をして、
 その事実を社長および危機管理の担当役員に伝えることが重要です。そして、この伝達の手順を文書
 化して、社内の共通ルールとして周知徹底させておきましょう。

4.感染者の行動調査および記録

 次に、感染者の行動をヒヤリング等で調査して、記録に残すと良いです。調査項目は、あらかじめ
 調査表として作成しておくと便利です。

 <調査項目>
 ① 感染者の名前、所属部署、役職、年齢、性別
 ② 感染したと思われる日時、場所、状況
 ③ 最初に症状があらわれた日時、場所、状況
 ④ 濃厚接触した相手と日時、場所、状況
 ⑤ 保健所等への連絡状況や保健所の指示内容
 ⑥ PCR検査の実施日時、場所および陽性反応の判定日時
 ⑦ 隔離先の病院名、ホテル名、自宅の住所、隔離の開始日時とその状況
 ⑧ 現在の状況および症状

 その他の調査項目としては、自宅の住所・電話番号、個人の携帯番号、個人のメルアド、自宅管轄の
 保健所名と電話番号などがあり、同じ表に明記する欄を設けておくと忘れないので良いでしょう。

5.保健所との連携

 保健所とは緊密に連絡を取り合い、感染者の調査表を基にして、感染者の状況および濃厚接触者の
 情報を保健所に頻繁に伝えましょう。そして、社員の濃厚接触者には、感染者と同じ調査表に濃厚
 接触者自身の手で記入してもらい、その内容も保健所に報告しましょう。
 また、保健所の指示に従って、社内の拭き取り消毒等を実施してください。消毒は、社員が手分け
 して実施しても良いですし、あるいは消毒業者に委託しても良いでしょう。

6.陰性証明は不要

 感染者の職場復帰は、発症から10日が経過し、かつ薬の服用を終えて症状がなくなってから3日経過
 していることが必要です。
 その際に、感染者から陰性証明書の提出を求めることは、差し控えてください。それでなくても、病
 院は多忙を極めており、陰性証明書を発行する時間も惜しまれま
す。病院もPCR検査の実施許容量に
 限りがありますので、これ以上
医療機関に不要な負担かけさせないためにも、陰性証明書を求める
 ことは避けましょう。


7.公表の有無の判断

 感染者が出た事実を、どこまで公表するのかという基準はありません。いたずらに公表すれば、会社
 の風評被害につながったり、感染者に対する二次被害になることがあるからです。
 逆に、公表を怠ると世間から非難を受けますし、不正確な情報が拡散するリスクもあります。従って、
 公表の仕方や内容には、かなり慎重な判断が要求されます。
 次に、感染したことは個人情報(機微情報)になりますので、公表の際には
事前に本人の同意が必要
 になります。個人の名前を伏せることはもちろんのこと、感染の事実を公表する際には、最大限の配
 慮を忘れないでください。
 さらに、社内および社外へ発信する情報の内容は、一致さておくことが重要です。社外への情報を曖
 昧にしておくと、社内への詳細情報を社員が勝手に交流サイト等で発信してしまうことがあり、その
 際に開示内容をめぐって混乱を招くことがあるからです。
 いずれにしても、事前に公表ルールを決めておくことが重要であり、万一感染者が出ても、あわてず
 にルールに従って粛々と対応することが肝要でしょう。

                                  (2020年10月30日 作成)

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